インターンシップ留学をマレーシアでやってみたら

✔️ インターンシップ留学というのを聞いたんですが、どんな内容ですか?
✔️ インターンシップ留学とワーキングホリデーとはどう違うんですか?
✔️ インターンシップ留学は給料が貰えたりします?
✔️ 暖かい国でインターンシップ留学をしたいので、マレーシアなどはどうですか?
✔️ 今流行のインターンシップ留学先を知りたいです
今回もこのような質問にお答えしていきます
マレーシアのインターンシップ留学
マレーシアではインターンシップ留学を受け入れています。学生や社会人が一定期間、企業で就業体験をする留学制度です。大学や語学の各留学と違い、マレーシアで仕事を経験することによって、経済や商習慣を身につけることができます。マレーシアのインターシップ留学の詳細を説明します。
インターンシップの基本的な事柄
インターンシップそのものは、マレーシアを含めて、欧米でも盛んに行われています。企業側にとっては、面接や試験で計ることのできない学生の能力を、実務経験によって見極めることができます。学生にとっては、就業前の企業に対するイメージの食い違いなどを、働くことによって把握できます。双方にメリットがある制度です。
インターンシップは、各国によってさまざまな特徴があります。米国ではIT系の企業も多く、国際機関の本部もあります。欧米では日系企業も数多く進出しており、現地の大学などに留学した日本人学生の利用も多いです。それではマレーシアのインターンシップ留学の特長は、どこにあるのでしょうか。
マレーシアのインターンシップ留学の特長
- 企業では英語を多用しており、実践的なスキル形成に役立つ
- 東南アジア随一の多民族国家で国際感覚が養える
- IT関連を含めた産業が活性化し、企業進出に勢いがある
- イスラム諸国への経済展開を目指しており、今後は飛躍的に発展する可能性がある
- 日系企業、日本と取引のある企業も数多い
マレーシアの公用語は、マレー語になります。ただし、企業内ではほぼ英語が公用語のように使用されています。生活でも一部の年配者以外は、たいていの場所で英語が通じます。アジア諸国の中では、情報化産業の発展も著しく、端末機器のアプリ開発やプログラミングなど理系大学生の需要も高まっています。
インターンシップ留学は実績のあるエージェントに依頼するのが一番
マレーシアでインターンシップ留学を目指すなら、現地で留学経験の実績があるエージェントを介すのが確実でスピーディーです。もちろん、個人でも可能ですが、ビザ取得の煩雑な手続きに加え、受け入れ先企業と契約を結ばなければなりません。語学に堪能であっても、契約には一定の交渉力が必要なので、学生にとって難しいものです。
インターンシップ留学の主な流れの例
- 和文履歴書、英文履歴書、所定の写真を用意して申し込み
- エージェントと英語によるインタビュー(面接)
- エージェントによる合否の判定
- 受け入れ先企業とスカイプや電話による面接
- 合格通知
- エージェントに費用を支払う
- 企業から「ジョブ・オファー・レター」が届く
- マレーシア移民局へ英文の卒業・在学証明書、必要写真、「ジョブ・オファー・レター」などを提出
- 移民局からビザ発給
- 渡航
手続きはエージェントが代理でしてくれます。書類の書き方や履歴書の書き方も、一定の書式に沿うような形で指導してくれます。本人はインターンシップ留学に向けて全力集中できますので、気苦労が少ないのです。実際、インターンシップも含めた留学は、ほとんどがエージェントによって、コーディネートされています。
勢いのあるインターンシップ先はIT関連企業
マレーシアでは現在、IT関連企業や一般企業のIT部門が急速な発展を見せています。このほかにも、人材派遣会社、旅行代理店、不動産会社、日系企業など、さまざまな分野で社会経験ができます。文系でも理系でも各自に適合した企業が数多くあります。学業にリンクした企業に出合う確率が高く、しっかりリサーチすることが大切です。
インターシップ募集企業例
会社概要 | マレーシアに進出する日本企業とのマッチングサイトを運営 |
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研修場所 | クアラルンプール市内 |
勤務期間 | 週3~4日以上で3カ月以上 |
英語レベル | 初級 |
英語使用頻度 | 70% |
会社概要 | 日系の人材派遣会社 |
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研修場所 | クアラルンプール市内 |
勤務期間 | 月~金曜9~18時、3カ月以上 |
英語レベル | 中上級 |
英語使用頻度 | 80% |
会社概要 | マレーシア人向けや外国人向けのマレーシア旅行ツアーの企画や手配 |
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研修場所 | クアラルンプール市内 |
勤務時間 | 月~金曜9~17時、期間は応相談 |
英語レベル | 中級 |
英語使用頻度 | 100% |
英語のレベルですが、基本は日常会話がスムーズにできるレベルです。米国留学では最低基準になるTOEIC600点以上、英検2級以上、IELTS4.5-5.0以上がおおまかな目安になります。日本の企業の国際部門では、TOEIC700点以上を目標にしているところが多いです。英語力も必要ですが、それ以上に本人の高い志が重要視されます。
社会人経験者もインターンシップ留学の対象になる
マレーシアの産業で見逃せないのが観光業です。周囲を海に囲まれ、自然豊かな環境に訪れる人も大勢います。首都・クアラルンプールはランドマークにもなっている「ペトロナス ツイン タワー」など見どころが豊富です。ランカウイやペナンの島々は、世界的なビーチリゾートとして、かなり有名な観光スポットで、にぎわいを見せています。
日本政府観光局(JNTO)によると、マレーシアを訪れた外国人観光客は年間約2,700万人超(2014年)です。マレーシアの人口は約3,100万人なので、まさに観光王国といってもいいぐらいです。2015年の訪日観光客は約2,000万人で、日本の人口が約1億2,000万人です。比較すると、マレーシア観光のすごさが分かります。
マレーシアの産業で観光業は欠かせない存在です。このため、サービス業を中心にホテルでは将来的な人材確保を見据え、インターンシップ留学を受け入れています。特徴は現役の学生に加え、社会人経験者にも門戸を広げていることです。例えばホテルなどでの勤務歴が、インターンシップの条件になるケースが多くあります。
観光産業のインターシップ留学システムの例
- 年齢は学生が20~24歳、社会人が20~35歳
- 期間は~12カ月(3カ月、6カ月など)
- 条件はサービス業経験者で学生が1年以上(アルバイト)、社会人が正社員として2年以上の勤務経験
- 英語力はTOEICで学生600点、社会人700点以上
勤務先は通常で4つ星以上のホテルが多く、フロント、ベル、コンシェルジュなど多岐にわたります。従業員宿舎を完備、2~3食付きなので現地での滞在費、生活費はそれほどかかりません。6カ月以上のインターンシップでは有給になるケースも多く、目安として月にRM500(約12,000円)~になり、最高で1,000RM以上も可能です。
マレーシアのインターンシップ留学はお得
インターンシップ留学の費用は、米国に比べて30%ほどリーズナブルになります。英語を利用する国・地域では最安値で、物価も安いです。だからこそ、日本の大学でも積極的に学生をマレーシアにインターンシップ留学させています。現地ではマクドナルドのセットメニューが日本円で250円前後なので、日本と比べて半額以下になります。
国 | 1カ月 | 2カ月 | 3カ月 |
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マレーシア | 30万~40万円 | 40万~50万円 | 50万~60万円 |
米国 | 50万~60万円 | 60万~80万円 | 70万~100万円 |
費用は各エージェントによって含まれている項目が異なります。あくまで参考値です。インターンシップは、基本的に無給です。ただし、ケースバイケースですので、報酬が出ることもあります。報酬があれば現地での生活費の一部に充当することもできます。報酬が出る企業に絞って、インターンシップ先を探すのも賢明な選択です。