マレーシアの大学制度(5)

(8)プログラム

マレーシアの私立大学、海外大学分校では、以下様々なプログラムがあります。これらは、海外大学への留学や、海外大学の学位取得のためのとても画期的なプログラムとして大変注目されています。

(A)Twinning Programme(ツイニングプログラム)

「海外提携大学」プログラムを意味します。マレーシア国内にある大学で、イギリス、オーストラリアなど欧米の海外提携大学の学位を取得するものです。マレーシア国内のみで履修する「3+0」コース、2年次以降を海外大学に留学して履修する「2+1」コースなど、個々人の希望により選択できます。費用を抑えることにウェイトを置く場合は、マレーシアのみで履修することをお勧めします。

  • 「3+0」コース…マレーシア国内のみの履修コース
  • 「2+1」コース…1~2年をマレーシア、3年次に海外大学留学コース
  • 「1+2」コース…1年次をマレーシア、2~3年次に海外大学留学コース

※このツイニング・プログラム(Twinning programme)は、一般のマレーシア国内の大学の学位取得と比較すると、海外提携校に留学しない場合でも学費は高めです。

(B)Double Degree Programme(ダブルディグリープログラム)

ダブルディグリープログラムは、「複数学位」プログラムを意味します。マレーシアの大学の学位と、海外提携校の学位、2つの学位が取得できるプログラムです。マレーシアのほとんどの私立大学では、イギリス、オーストラリアの大学と提携しています。その他、アメリカ、カナダ、ニュージーランドなどの大学と提携している大学もあります。中には10数校と提携している大学もあり、マレーシア、海外大学、2つの学位取得をスムーズに実現できます。

【主な提携先】
イギリス/オーストラリア/アメリカ/カナダニュージーランドなど

(C)ADTP(アメリカンディグリートランスファープログラム)

アメリカン・ディグリー・トランスファー・プログラム(ADTP:American Degree Transfer Programme)は、「米国大学編入(移行)」プログラムを意味します。マレーシアの私立大学で所得した学位を、アメリカの大学にトランスファー(移行)し、アメリカの大学の学位を取得するプログラムです。このプログラムは履修期間が4年間となります。4年間の履修のうち、前半2年間をマレーシアで履修し、後半の2年間をアメリカの大学で履修する「2+2」スタイルをよく選ばれています。

ツイニングプログラム・ダブルディグリープログラムとの違いは、あらかじめ提携校、学部が決まっていないことにあります。そのため、主にアメリカの多数の大学への自由な留学が可能となります。実際にマレーシアで学びながら、あらゆる可能性を考慮し、自分の進路を選択できることが最大の魅力です。
このコースでは、アメリカ以外の大学が対象となることもあります。その場合は、イギリス、オーストラリア、カナダなどの大学の学位を取得することもできます。

「2+2」のみでなく、以下コースを選択することも可能です。

  • 「2+2」コース…前半2年間マレーシア、後半2年間アメリカ留学コース
  • 「1+3」コース…初年1年間マレーシア、後半3年間アメリカ大学留学コース
  • 「1+4」コース…初年1年間マレーシア、後半4年間アメリカIVYリーグ大学留学コース
  • 「4+0」コース…4年間マレーシアのみ

イギリス式カリキュラムではないため、最初の2年間は日本の大学同様、一般教養課程を学びます。ADTPでは提携先が固定されていないので、この時点で進路を決める必要はなく、具体的な目標がなくても、焦ることはありません。まずマレーシアで学びながら、自信が将来どんな道に進みたいのかを広い視野をもって、時間をかけて考えることで、以後の留学先、専攻課程をより確実に選択することができるプログラムです。

(D)InterCampas Programme(インターキャンパスプログラム)

インター・キャンパス・プログラムは、マレーシアにある海外大学の分校から、海外大学に留学するプログラムです。私立大学のように海外大学に編入するプログラムを多く持たない海外大学の分校では、このインター・キャンパス・プログラムが利用されています。

インター校であるため、一般の留学生を受け入れる私立大学より、入学時の成績・英語スコアはハイ・スコアを要求されます。そのため、入学判定の際、高校での成績要件を満たしている場合は、英語スコアが基準以下であっても、入学後に英語を集中的に履修することにより、進学も可能です。これらの大学ではハイ・スコアを要求されるため、希少性、優等性への評価は高いことも魅力の1つです。

マレーシアキャンパス

カーティン大学 Curtin University of Technology(オーストラリア)
モナッシュ大学 Monash University(オーストラリア)
ノッティンガム大学 University of Nottingham(イギリス)
スウィンバン大学 Swinburne University of Technology(オーストラリア)
リムコックウィン大学 Limkokwing University of Creative Technology(ロンドン・北京・カンボジア・バリ)
ロンドン大学インターナショナルプログラム University of London(イギリス/ヘルプ大学内に設置)など。

上記、オーストラリアのモナッシュ大学は、オーストラリアのトップ大学(grade of eightのうちの1校)としても知られています。世界ランキングを見ると、(Times Higher Education World University Rankings 2015-2016)では73位、(2014/2015 QS World University Rankings)では67位と、日本の最高学府である東京大学・京都大学の中間レベルの大変優秀な大学であることが伺えます。

(E)Exchange Study(交換留学プログラム)

交換留学プログラム(Exchange Study)は、マレーシアの大学に入学~在籍しながら、欧米などの海外の提携大学へ交換留学するプログラムです。一時期を海外大学で履修しますが、取得する学位はマレーシアの大学のものとなります。マレーシアの大学の学生であることから、学費を提携先に支払うことはありません。そのため、欧米の大学に留学するよりも費用がかなり抑えられることが魅力です。