なぜマレーシア語学留学なのか

マレーシアはグローバルな人材が育つ環境

今、マレーシアへの語学留学が注目されています。 アメリカやヨーロッパのような英語が母国語の国ではなく、何故東南アジアの国マレーシアが語学留学先として最適だと言われているのでしょうか?それに至った背景や歴史などから、マレーシアにはグローバル化に対応した人材を教育する土壌があることを示したいと思います。語学留学を考えている方は、その候補地としてマレーシアも検討してみてはいかがでしょうか?

マレーシア留学

1.マレーシアの民族構成

マレーシアはどのような国なのでしょうか?マレーシアは同じ国に複数の民族が生活する多民族国家です。マレーシアやインドネシア、フィリピンなどに元から住んでいるマレー系民族、中国から渡った華僑をルーツに持つ華人系民族、インドから渡ったインド系民族の主に3種類の民族から構成しています。人口の多い順番にマレー系(約60%)、華人系(約25%)、インド系(約8%)の順番となります。それぞれの言語はマレー系はマレー語、華人系は中国語、インド系は南インドでよく使用されるタミル語が母語となっています。

最も人口の多いマレー人同士だけであれば、マレー語で話をすればいいのですが、華人系も約3割と人口比率では多くなります。また、インド系の人も約1割いるため、他の中国語やタミル語も少しかじる程度に話せなければ日常生活で支障が出る可能性もあります。

2.ビジネス、学校では英語が公用語

そんなマレーシアでは英語を公用語として、幼稚園や学校では英語で話すよう教育プログラムが制定されていた時期がありました。今現在では母語を見直そうと、マレー語や中国語、タミル語も国語として学校で教えるようになってきております。

人口の半数以上がマレー人であるマレーシアでも、華人やインド人などとコミュニケーションを取らなければならない時があります。その場合には中国語、タミル語ができるマレー人なら、それぞれの言語を使い分ければいいのですが、3言語も話せる人はなかなかいません。その際に有効なコミュニケーション手段となるのが英語です。特にビジネスのシーンなどに置いては、英語が当たり前のように使用されています。マレーシアではこうした母語+英語を話す人が多く、それが当たり前の環境となっています。

3.国際的な商業を行う歴史的バックボーンがある

マレーシアの地図を見てみましょう。

マレーシア留学

(googleマップより)

マレーシアにはマレー半島の部分とカリマンタン島の部分の主にふたつの大きな国土から成っています。マレー半島の西側にはマラッカ海峡があります。このマラッカ海峡は世界史をご存知の方なら名前は知っていると思いますが、中世から海洋貿易の要衝として栄えておりました。その当時からイギリス人やポルトガル人がこの地域を重要視して、何度も植民地にしてきた歴史的背景があります。

近年イギリスから中国に返還された香港も、欧米の文化を取り入れつつ、中国の文化との仲介役となり世界的な都市へと発展しておりました。香港と橋を介して中国側にある深センは、香港で取引された商品などを中国側へ供給する窓口として、非常に栄えております。

マレーシアの地図を見てみると分かるように隣国シンガポールは言わずと知れた世界的な商業国家であります。かつてはマレーシアから独立をして関係が悪かった時期もありましたが、今では観光でも両国を行き来できるほどになっております。

またカリマンタン島部分にも、石油輸出で王国が栄えているブルネイがあります。こちらは石油輸出がメインだったのですが、近年石油枯渇が叫ばれており、石油採掘技術を活かした新産業の確立を目標としております。ブルネイ近隣のマレーシアには、そうしたビジネスチャンスが多く、それに対応した世界を相手にできる人材を探しているという現状があります。歴史的にも中世から欧米などの世界を相手にしていたこともあり、海外とやりとりをすることに長けていたのがマレーシアです。

4.その気になれば、中国語も話せるようになる

マレーシアでの語学留学を行う場合には、基本的にはマレーシア国立の大学ではなく私立大学となります。これはマレーシアの現政権の政策で、マレー人を大切にするというものから華人系やその他の人種がマレーシア国立大学への入学が難しいという部分からです。しかし逆に考えれば、マレーシアの国立大学ではマレー系人種としか関われないのですが、私立大学ではマレー系・華人系・インド系の全ての人と同じキャンパスに通うことができるということです。

マレーシアは親日の国として有名で、こういった人種に関係なく日本人であれば交流してくれると思います。
(※これに軽んじて軽率な態度をとることは言語道断ですが)

基本的には学生同士では英語での会話となりますが、華人系の学生と話すときには中国語を教えてもらうこともできます。教えてもらうなどという大げさなものではく「こんなときには中国語でどういうの?」ぐらいのことを友達同士の会話で聞くことが可能です。

ただし、気をつけなければならないのはマレーシアで話されている中国語は広東語や福建語がメインで、中国で標準語となる北京語ではないため、中国では通じない場合もあります。しかし、英語をメインに語学留学をしている中で、中国語やインド系の人も少数ですが、タミル語にも触れることができるということは、他の国にはない「お買い得」な語学留学になると言えます。

5.まだまだあるマレーシアで学べる言語

マレーシアはイスラム教の方が多い国としても有名です。近年ISなどのイメージでイスラム教の印象は悪いですが、本来はそこまで過激な宗教ではありません。仏教やキリスト教でも「原理主義」というものになると過激なものになってしまうので、それと同等なものと言えます。話が逸れてしまいましたが、イスラム教の方が多いため、コーランなどを読む機会もあります。その際に必要なのがアラビア語です。マレーシアの小学校では授業でアラビア語を学ぶこともできることから、アラビア語もその気になれば学ぶことができます。

また、マレーシアで一般に使われているマレー語は、英語と同じアルファベットを用いて表現されております。多くがローマ字読みで発音することができ、日本人にとって覚えやすい言語であるとも言われております。マレーシアで活躍するためには英語はもちろんですが、マレー語の習得も視野に入れてみてもよいかと考えます。

このようにマレーシアに語学留学をするだけで、何種類もの言語に触れることができる機会があることが大きな利点です。

6.これだけ何種類もの言語があるとごっちゃにならない?

何種類もの言語を完璧に話すような通訳のような人ばかりではありません。それはマレーシアでも同じことです。日常的に英語を使用しているとはいいますが、マレー人同士であればマレー語が混ざった英語でも通じます。それを華人系の人が聞いて話に加われば、マレーシアでしか通じない英語になってしまうこともあります。例としては、英語の「yes」がマレーシアでは「can」になるといったものです。

日本人の語学留学に求めるものにもよるのですが、母国語である英語を完璧にしたいというのであれば、欧米への留学に越したことはありません。しかし、それでは英語のみの言語しか学べません。また日本以上に格差が大きいアメリカでは、アッパークラスとワーキングクラスの家庭で使われる言葉も同じ英語でも違うと言われております。ホームステイなどを行うにしても、アッパークラスで使われているような言葉でなければ、育ちを疑われるなどの欧米特有の階級社会があります。

これらはすべてアメリカだけで生活をする場合に役立つことです。世界に目を向ければ様々な言語があり、それを使って話をしている人がたくさんいることが分かります。こういった人と一人でも多くの人と話せるようになることが、語学留学の目的ではないかと考えます。マレーシアは一国ですがそこで学べる言語の種類の多さは世界でも稀です。多くの言語に触れることこそ、語学留学での一番の収穫だと考えます。

まとめ

言葉は人同士がコミュニケーションを取るために開発されたものです。コンピューターが人の命令を理解しようとするために、人の言葉をコンピューターの分かるプログラムに書き換えるのがプログラマーであり、その目的はコンピューターを指示通りに動かすことです。言葉の本来の目的は、相手に自分の気持ちを正しく伝えることです。これはコンピューターを動かすために必要なことはプログラミングだったというだけで、手段は選ばないのと同じで、相手に自分の気持ち、してほしいことが伝われば、本来手段は重要視されないはずです。

日本の英語教育はみんなが英文学者にでもなるかのような教育を学校教育で行っています。そのため、「英語は難しい」と考える人が続出してしまったものと考えます。ですが原点に戻って考えると、英語は「コミュニケーションを取る手段」に過ぎないわけで、その手段は世界には多く存在します。

マレーシアは幸運なことに世界標準となっている「英語」とその次に話す人が多い「中国語」を話す人が多い国です。また、日本人が学びやすいマレー語や、人口の多いインドの言語にも触れることができ、語学留学先としては一番多くの言語を一度に学ぶことができます。英語にこだわらず様々な言語に触れる機会がマレーシアの語学留学では多くあり、それは世界でも通用する人材の第一歩となりうるのです。