マレーシアへの中学・高校生(単身)留学

マレーシアへの中学・高校生(単身)留学とは

将来日本にとどまらず世界で活躍できる国際人に育ってほしい、英語力を身につけて欲しい、そんな思いからマレーシア留学を検討する親や、中学・高校生が増えてきています。ではマレーシア留学とはどのようなものなのか、その概要をお伝えしていきたいと思います。

マレーシアのインターナショナルスクール数

マレーシアでは、次々にインターナショナルスクールが新設されています。現在でもクアラルンプール近郊には30校以上のインターナショナルスクールが存在しています。それにもかかわらずさらなる需要があるため、続々と数を増やしているのです。

では、なぜそれほど需要があるかといえば、インターナショナルスクールには、各国からの駐在員や留学目的の外国人だけではなく、英語教育に力を入れたいマレーシア人の子女も多く入学を希望していることが一つの要因です。近年マレーシアの公立学校は、マレー語の授業に力を入れています。それに対して公立学校だけでは「英語力が身につかないのでは」と考える人が増え、インターナショナルスクールの人気をあおっているともいわれています。このようにインターナショナルスクールが増えることにより、海外からの留学生も増え、多種多様な学校が造られているのです。

学費

学費についてですが、日本のインターナショナルスクールの場合、入学金は100万円、年間授業料は200万円以上というのが一般的です。マレーシアのインターナショナルスクールの場合、日本より安い学費の学校が大多数で、中には50万円程度の学校もあります。しかし欧米のネイティブ教師をそろえ、豪華な施設や設備を有しているような学校の中には、かなり高額な学費の学校もあります。学費は学校による差がかなりあるので、一概には言えませんが、同レベルの学校なら日本より安いことは確かです。

生徒の国籍・人種

日本のインターナショナルスクール場合、日本人生徒が大半という学校もあります。その点、多民族国家のマレーシアでは、欧米人やマレーシア人だけでなく、多くの国・民族の子どもたちが学んでいます。現地マレーシア人の生徒に加え、欧米各国、日本、中国、韓国、インドネシアなど、30カ国以上から生徒が集まっている学校も多くあり、国際的な環境となっています。

ただ、学校のカリキュラムや学費により、集まる生徒の層にはそれぞれ異なります。学費が高く欧米のネイティブ教師が多い学校の中には、ほとんどが欧米人の生徒というところもあります。反対に教師も生徒も現地マレーシアの人が多数という学校もあります。また、英語力がそれほど必要とされず、日本人が入学しやすい学校では日本人比率が高くなっていることも多いようです。

欧米式のインターナショナルスクール入学に必要とされる英語のレベル

入学時に必要とされる英語のレベルは各校によって異なります。数はそれほど多くありませんが英語レベルを問わないようなインターナショナルスクールもあります。しかし欧米のネイティブ教師が多く、生徒も欧米人が多い学校ではかなり高いレベルの英語力が求められます。すべての授業を英語圏と同程度のレベルで行っていくのですから「読む、書く、話す」全てにおいてネイティブに近い英語力がなければ授業についていくことができません。一般的な日本人生徒の英語のレベルですと、入学はかなり難しいかもしれません。学校からも日本人に向け、「授業が英語で行われるので、入学前にしっかりと英語を勉強しておくこと。」といった注意がなされています。

このような欧米式の学校に入学したいなら、現地または日本で入学前に、しっかりと英語対策を行う必要があります。英語力は完璧でなくとも、ある程度のレベルを身に付け、その後がんばる気があるならば大丈夫です。学校が行う入学後の英語の補習クラスに参加したり、クラスメイトや先生との日常会話、授業などを通じて英語力は確実に伸びていきます。

他に欧米式のインターナショナルスクールに入学するため考えられる方策としては、次のようなものがあります。

(1)とりあえず、他の入学しやすいインターナショナルスクールに通って英語力を向上させていく

マレーシアのインターナショナルスクールでは、自分にあった学校を求め転校するのは、珍しいことではありません。英語の実力に応じ、学校を変えていくことも可能です。ただし、入学金など経費がかかる点や、環境の変化に慣れる時間が必要なことなども考慮して学校選びをしてください。

(2)学年が低いうちに入学する

学年が高くなるほど学習する内容もむつかしくなり、高い英語力が求められます。そのため、英語が分からなければすべての授業についていくことができません。高校生より、中学生のほうが入学しやすく、同じ中学生でも3年生より1年生の方が入学しやすくなっています。

(3)熱意を見せる

各校の入学基準は様々ですが、一般的に海外の学校は本人からのインタビューを重視します。なぜこの学校に入りたいか理由を述べ、ぜひ入学したいと訴えれば英語力を補えることもあります。

カリキュラム

マレーシアのインターナショナルスクールのカリキュラムは、ケンブリッジ(英国)式、国際バカロレア(IB)式、アメリカ式、オーストラリア式、カナダ式などが主なものです。他に、フランス式、ドイツ式、台湾式、日本式(日本人学校)等のカリキュラムを採用している学校もあります。

ケンブリッジ(英国)式

マレーシアは、イギリスの植民地であったこともあり、多くの学校がケンブリッジ(英国)式のカリキュラムを採用しています。ケンブリッジ式では、プライマリー(6年間)、セカンダリー(5年間)、A-レベルコース(1.年間)という学年分けが標準的です。プライマリーは、日本の小学校に相当し、セカンダリーは中・高校に相当し、日本より1年短くなっています。その後A-レベルと言われる大学準備期間が1.年あるため、日本とほぼ同期間学習することになります。11年目には、義務教育11年間の成績を示す統一テストが行われ、一定の点数が取れた場合、ケンブリッジカリキュラムの高校を卒業した事になります。

国際バカロレア(インターナショナル・バカロレア=IB)

国際バカロレアとは、日本の高校にあたるDPプログラムを修了した生徒が、世界統一の卒業試験を受け、一定の成績を修めれば、世界共通の大学入学資格及び成績証明書を与ることのできるプログラムです。IBカリキュラムを採用している学校の場合、学年構成は下記の様になります。

  1. PYP (初等教育プログラム、6年間)
  2. MYP(中等教育プログラム、5年間)
  3. DP (ディプロマ資格プログラム、2年間)

近年日本でも注目されている、IBカリキュラムですが、採用しているマレーシアのインターナショナルスクールはまだ多くはありません。しかし、その人気を受けて採用校が増えていっています。ケンブリッジ式やアメリカ式のカリキュラムを採用している学校の中には、高校の最終2学年間だけ国際バカロレアカリキュラムを採用し、世界共通の大学入試資格を得られるようにしている学校もあります。

アメリカ式カリキュラム

学年構成は日本の構成とほぼ同じです。

  1. Elementary School(小学部、6年間or5年間)
  2. Middle School(中等部、3年間or4年間)
  3. High School(高等部、3年間)

ロケーション

クアラルンプールの都心に近い学校もあればかなりの郊外にある学校もあります。郊外校の場合広大な敷地を生かしグラウンドやプールなど大きく充実した施設を建設しています。学校内の寮に住んでいる場合以外の通学には、スクールバスを使うのが一般的です。そのため郊外校ではスクールバスの路線を充実させています。

英語の補習クラス

日本人の場合、入学時点では十分な英語力が身についていないことも多く、学校が用意する補習クラスを義務付けられることがあります。少人数やマンツーマンで、英語の指導を受けることができ、宿題もだされます。一定の英語力がつけば、補習クラスを卒業してレギュラーの授業を受けることになります。

入学の時期

マレーシアの英国系インターナショナルスクールの多くは、9月から始まる3学期制を採用しています。

  • 1学期:9月~12月
  • 2学期:1月~3月
  • 3学期:4月~7月

国際バカロレア式やアメリカ式のインターナショナルスクールの場合、1月始まりの2学期制となっています。

  • 1学期:1月~7月(または1月~6月)
  • 2学期:8月~12月(または7月~12月)

学生寮・ホームステイ

中学生・高校生が単身で留学する場合、全寮制をとっている寄宿学校に入学するか、学校の学生寮に入寮するのが一般的です。学校に寮がない場合や、寮以外の住居を求める場合、ホームステイや外部の寮を利用することになります。ホームステイは、学校が斡旋していることもありますが、そうでない場合は留学エージェントなどを利用して探してもらうといいでしょう。

英国式の学校では、寮も英国の伝統スタイルにのっとり運営されています。世界各国から集まった学友と、寝食を共にすることは、一生のうちでも良い経験となるでしょう。寮を選択するなら、一部屋の人数や、食堂のメニュー、学業や心身のケアに対する対策がとられているか、などについて学校側に確かめておきましょう。寮生活の一般的なスケジュール例は、次のようなものです。

7:00 起床
7:15 朝食(学校の食堂)
8:30 授業
昼食は、学校の食堂
15:30 授業終了
16:00 課外活動
18:00 寮に戻る
18:30 夕食(学校の食堂)
19:00 宿題
20:45 自由時間
22:00 消灯

宿題をする際も、先生が見守っていることが多く、確実に勉強する習慣が付き、学力の向上にも繋がります。また、バーベキューや映画、音楽イベント、パーティー、など寮独自の行事もあり、生徒たちは生活を楽しんでいます。

課外活動

スポーツや芸術などの課外活動プログラムを有料または無料で提供している学校もあります。

マレーシアへの中学・高校生の単身留学の概要でしたがいかがだったでしょうか。高校卒業後の進路は、世界各国の大学進学に加え、日本で大学に進学することもできます。留学により得られるのは、単なる英語力ではなく、国際人として進学・就職するための基礎力です。マレーシア留学により、ぜひその力を身につけていただければと思います。

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