IGCSE

IGCSEについて

イギリスの高校生のための資格であるGCSE(General certificate of Secondary Education)は、11年間にわたる義務教育を修了する全ての学生が取得する資格で、16歳、11年生(日本でいうところの高校1年生)の時に最終評価が決定します。この「英国義務教育修了資格試験」の「インターナショナル版」がIGCSEです。最初の文字のIはinternationalの「I」です。

IGCSE

「I」があるのとないのとでは内容が若干異なりますが、イギリス国内ではインターナショナル版を採用する学校と、そうでない学校が混在しています。一方イギリス国外のイギリス系インターナショナルスクールではIGCSE、つまりインターナショナル版のみが採用されています。

IGCSEを知るにはまず本家イギリスの教育システムの概要をつかんでおく必要があります。

GCSEで完結するイギリスの義務教育

イギリスでは、義務教育は11年生(高校1年生)まで。その後、大学進学の意志がある学生は2年制の大学受験資格取得コースを持つシックスス・フォーム・カレッジと呼ばれる教育機関へ進みます。ここは予備校のような位置づけの施設ですが、教育機関として公にも認められているため、日本の高2高3と同じような感覚です。GCSE取得後はシックスス・フォーム・カレッジで、AレベルかIBDP(国際バカロレアディプロマ)を取得し、その成績を持って大学に出願します。

実はこれ以外にも大学進学へのルートは複数あり、職業訓練要素の多い進学先へ進むのと、名門大学へ進むのとではこの時点で大きく進路が分かれます。どのルートへ行くかは本人の意思と言うよりも、最終学年である11年生で受けるGCSEの成績次第です。そのため、GCSEを受験するまでに(つまり中学生のうちに)既に大学以上の高等教育の進路が決まってしまう、シビアな教育システムです。

科目やレベル

GCSEはイギリスの10年生と11年生の2年間をかけて授業を受けて準備し、最終的に11年生で資格試験を受けて取得します。日本とはシステムが異なるため、日本ではこのGCSEは中学卒業試験と呼ばれたり、高校入学試験と呼ばれたり、表現は安定せず、少しわかりにくい印象です。受講時期から試験の性格まで日本とは違い過ぎて、「日本で言うなら」と置き換えてとらえるのが難しいシステムかもしれません。

また資格試験ではありますが合否のみではなく、7段階評価で成績評価が付きます。評価はA~Gの7段階、プラスその上にA*(エイスター)という最上級の成績があり、下にはUという不合格があります。大学進学を目指すならば、6科目で最低でもC以上を獲得する必要があります。受験する科目数は進路により6種類から12種類と倍の開きがあり、英語、数学、理科の必須科目に加え、外国語やビジネスなどの選択科目を選択します。

GCSEは選択科目の多さも特徴です。

  • 農業
  • ポルトガル語
  • 宗教
  • デザインテクノロジー
  • 経済
  • 世界文学
  • 観光業

など、マンモス総合大学並です。特に第2言語の選択が日本語からチェコ語までとにかく豊富です。

実際の大学受験までは、ここからまだ後2年ありますが、この時点でできる限り多くのAやA*を取得しておくことが不可欠です。実際オックスフォード大学やケンブリッジ大学志望の子供たちはA*以外はほぼとりません。またGCSEは数学や理科系科目に力を入れていることから、難関名門大学を目指すなら文系でも数学や理科の結果は重要視されます。

2010年~2015年の総合成績分布(GCSE)

2010年~2015年の総合成績分布(GCSE)

(出典元:http://www.bstubbs.co.uk/gcse.htm

イギリス国内GCSEの結果ですから、IGCSEを導入する私立高校の結果は反映されていません。ただ、一部のIGCSE採用高校以外の全ての高校のデータが集められているこの表から判断すると、C以上を取れる学生は意外と多く、7割に届く勢いです。逆にオックスブリッジを狙う必須条件A*は7%前後にとどまります。

コースワークとテスト

一発勝負のテストだけではなく、コースワークと組合せることで日頃の取り組みを点数化し、最終的なスコアに反映させることができるのがIGCSEの特徴です。時間をかけて丁寧に取り組むべき課題も評価の対象とすることができるため、学生の本来の実力を、幅広い視点から判断することが可能です。

例えば国語(英語)の場合、子供たちは学校の授業中に小説、エッセー、詩、演劇シナリオ、評論文などを書き上げ、その作品の点数も最終的なスコアに反映されます。この作品は試験委員会へは送られず、学校の先生により採点されます。この場合、先生が自分の生徒に点を甘くつけてしまってはGCSEである意義が失われてしまいます。保護者も子どもたちもそのような目先の利益は全く望んではいませんし、全世界規模プログラムである意味がありません。

そのような不正を防ぐ手立てはもちろん整っています。試験委員会は、「試験時間」外に行われた課題作成については、不正が無いよう常に目を光らせています。採点基準が厳格に決められているのは当然のことながら、実際の試験の点数と、課題の点数の差が大きい場合は、本来提出義務のない課題も試験委員会へ提出するよう求められるケースもあります。その場合はもう一度試験委員会により改めて採点が行われます。先生達もわざとかどうかに関わらず、子供たちの課題の評価が実力とかけ離れ、いらぬ疑いをかけられぬよう、常に採点基準の勉強を重ね、対応しています。

英国外のインターナショナルスクールがIGCSEを採用する意義

イギリスの学生向けの義務教育修了資格試験のはずが、世界中にあるインターナショナルスクールで重宝されるにはいくつかの理由があります。

IGCSEとGCSEの微妙な違い

イギリス国内の多くの公立高校で導入されているGCSEと、イギリス国内の多くの私立高校や、各国インターナショナルスクールで導入されているIGCSEは、難易度が少し異なります。IGCSEの方が高度な内容を学べるため、公立高校で敬遠され、進学実績を出したい私立高校で歓迎される結果となっています。

公立高校では残念ながらIGCSEについていける学生の数は限られていて、試験結果も伸びないことが容易に想像できます。少しでも点数をとりやすいGCSEでグレード算出した方が得なのは言うまでもありません。GCSEのCよりもIGCSEのCの方が、とりやすいにもかかわらず、それでも評価は同じCです。グレードよりも中身を重視する私立高校に、よりIGCSEが好まれるのはこう言った背景があるからです。

教育熱心な学校に好まれるIGCSEの、人気の秘密は他にもあります。高度な内容であるがうえに実力の高さを強調しやすくなる「数学」や、英語が母語ではない学生を意識した作りであるために、シェークスピアなどの古典を取らずに済む「英語」はアジア人など英語を母語とせず数学に強いインター生に配慮した作りとなっています。

世界規模で導入される厳しいカリキュラムと正当な評価

高度な内容をより多くを学べるプログラムであるという理由から、教育熱の高まるアジア各国のインターナショナルスクールでも人気の高いIGCSEですが、その中でももっとも多く利用されているのが、ケンブリッジ大学により制作されたケンブリッジIGCSEです。

このケンブリッジIGCSEは非常に高度だと評判が良く、IB(国際バカロレア)校で採用されているケースすらあります。IBプログラムは「小学生向け、中学生向け、高校生向け」と年代に応じてカリキュラムを提供しているため、小学校から高校まですべてをIBで統一してしまうことも可能であるにもかかわらずです。(別々に導入することも可能です)

インターナショナルスクールの多くは、より良い教育を求める子どもたち、保護者、そしてそれに答えるべく最善の環境を整えたい教師であふれているのが現状です。どの国のどのようなプログラムでも選りすぐりのものをセレクトして独自に組み上げています。

ちなみにIBプログラムの中でも最も評価の高いIBDPは国際バカロレアディプロマプログラムと呼ばれ、高校最終2学年、日本であれば高2高3で取得します。このコースは世界的にも最強に厳しいと評判で最上のプログラムですが、このIBDPのみを採用し、そこへ繋ぐ課程ではIGCSEを導入するインターナショナルスクールが非常に多くあります。

IBには中学生向けIBMYPというIBDP進学のための準備コースがありますが、それでは生ぬるいと考えるインターナショナルスクール関係者が少なからず存在するからです。彼らはIGCSE(中3、高1)からIBDP(高2、高3)へと続ける4年間が最も競争力の高い教育だと認識し、その環境で世界中の超難関名門大学へと学生を送りだします。

世界規模で採用される英国義務教育修了資格

ひと昔前まで特にアジアで積極的に取り入れられてきた知識偏重型プログラムの対極にあるとも言えるIGCSE教育では、日本の教育では考えられないアプローチで教科学習を行います。理科だけでなく地理でも仮説を立てて検証します。音楽では音楽史を暗記するのではなく、和音や旋律の展開の仕方を学習します。歴史では証言を検証するのではなく、その証言をせざるを得なかった背景を想像します。

この典型的なアジア的教育の真逆とも言えるIGCSEが今、アジア各国の教育意識の高い富裕層に幅広く支持されています。日本に住む日本人でも、わざわざイギリスまで出かけて行く必要がなくなりました。日本から飛行機で数時間の国々でIGCSE採用校が急激に増えているからです。日本人にとっても随分身近な存在となってきました。

いまや「英語さえできれば」という時代は終わり、英語圏で取り入れられてきたカリキュラムそのものが大いに注目を集めています。それが日本へ既にじわじわと進出しつつあるIBプログラムであり、比較的近いアジアの国々、例えば中国やマレーシア・タイなどで広がっているIGCSEカリキュラムです。ハードルは確実に下がっています。「子どもたちにいい教育」をと考えるなら是非一度ICGSEも検討してみてください。

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