マレーシア就職・起業

マレーシアにおける就職や起業の現状について

近年、「日本人が老後を過ごしたい国」、「移住して英語を学びたい国」、「親子留学で住みたい国」の上位ランキングに必ず登場する国がマレーシアです。マレーシアは東南アジア中心部に位置し、マレー半島とボルネオ島の一部から成り立っています。国土の広さは日本よりやや狭い面積で、そこに約3000万人が暮らしています。「アジアの人種のるつぼ」と呼ばれ、マレー系、中華系、インド系を中心とする他民族国家です。他民族国家でありながらもお互い協調して、民族ごとの特性を活かした経済活動で著しい経済成長を遂げている国です。マレーシアでは民族間の会話が英語で行われるため、英語力はアジアの中ではトップクラスです。これによって、移住、就業、修学の全ての面でマレーシアは日本人から高い支持を得ています。

現在のマレーシアの経済状況

マレーシアは実質GDP成長率が6%以上、国民一人当たりの名目GDPが11000ドル強という高い経済成長率を示しています。ASEAN(東南アジア諸国連合)に属し、中でもシンガポールに次いで経済発展が進んでいる国です。失業率も僅か3%未満と雇用力の高さからもマレーシアでの経済活動が活発であることが伺えます。(JETRO日本貿易振興機構データより)

マレーシアの経済状況

他民族国家であるため、民族間の公用語が英語として定着しています。また外国企業が沢山マレーシアに進出しているので、生活面、経済面からも国全体として高い英語力をキープしています。

EF English First社の2013年の調査によると、「英語を母国語としない国の英語力ランキング」で、アジアの中で1位だったのはマレーシアでした。ちなみに日本は26位という結果です。

この結果が示すように、マレーシアでビジネスを行うには英語で問題有りません。またビジネスを行う上で外すことのできない、中国、インドという2大国とも通訳を雇うこと無く会話が可能なのも大きなポイントです。

BPO(Business Process Outsourcing)、SSC(Shared Service Center)の分野でも近年、マレーシアでサービスを行うことが多くなっています。人件費、オフィス賃貸料、リスク管理費用などもが日本よりも圧倒的に安いことが理由だと言われています。またマレーシア人の温厚な性格もビジネスを行う上で日本人にとって良いパートナーシップが築けるのです。アジアのちょうど中心に位置するマレーシアは物流の面でも地理的にも好都合と言えます。

日本人がマレーシアで「現地採用」として働くには

現在、マレーシアには1600社以上の日系企業が進出しています。マレーシアで働きたい日本人のニーズはまだまだ十分にあるといえます。現地採用としてマレーシアで働くには現地の就職エージェントを介して就職するのが一番多いパターンでしょう。現在、マレーシアには多数の日本人を対象とする就職エージェント企業があります。もちろん、日本にある海外就職エージェントを介してマレーシアで就職する方法もあります。

就職エージェントとコンタクトを取り、「希望する職種と条件、自身のキャリア」と求人案件をマッチングしてもらいます。そこで良い案件があれば、企業に履歴書を送ります。そして話が上手く進めば、面接という次のステップに進みます。面接は現地に赴く場合と国外の場合はSkypeを使って行う場合があります。

面接で採用が決まると、外国人の場合はVISA (査証)を申請する必要があります。EP (Employment Pass)という就労VISAを取得しなければマレーシアに入国して働くことはできません。(90日間以内の観光VISAでのマレーシア入国は可能です)

この就労VISAは採用が決まった企業が雇用主として移民局に申請手続きを行うのが一般的です。「外国人(日本人)だけれどもマレーシア人に出来ない仕事分野で働いてもらいたいので雇用する間の責任を持つから雇用期間中はマレーシア滞在を認めてほしい」という意味での就労・滞在許可証になります。これは2年毎に更新が必要になってきます。就労VISA期間途中の退職では就労VISAの効力が無くなるので、一旦マレーシア国外に出国の必要があるので注意が必要です。

日本人がマレーシアで「駐在員」として働くには

「駐在員」とは海外に派遣されて滞在している
海外赴任者のことを指します。マレーシアにも外国企業、日系企業は数多くあり、マレーシアの支社や現地法人に海外派遣されて働く社員になります。

マレーシアで働く駐在員の待遇は非常に良いとされています。他民族国家のため、英語が通じること、治安が良く、インフラ整備もしっかりしていることが他の国の駐在員よりも恵まれている理由です。また生活面では物価が日本よりかなり安く、食生活も日本人の舌に合うので生活しやすいでしょう。子供がいる場合、インターナショナルスクールのレベルも高く、日本よりも安価に入学できるのも人気の一因です。このため、マレーシア駐在には家族を帯同させる家庭が多いのです。近年はマレーシアで働きたい日本人が増えているため、現地採用に優秀な人材が集まり始めています。経費のかかる駐在員をマレーシアに家族で駐在させるよりもコストダウンになる現地採用を多く就職させる企業も増えています。

仕事面では日本から企業の代表として派遣されているので管理者的立場で責任ある仕事を行います。マレーシアに住みながら日本式で仕事を行うことは文化が違うので非常に大変です。マレーシアの現地職員と日本本社との板挟みになることもあるでしょう。マレーシアの現地職員と現地採用の日本人をまとめる責任あるポストですから日頃からストレスも多いと思われます。また、近隣諸国への出張、日本からの出張者の接待、週末のゴルフなどと駐在員ならでは、の仕事も多数あります。マレーシアをいう国を理解すること、高い英語力、マネージメント力が要求されます。

マレーシアで働くメリットとデメリット

マレーシアで働く主なメリット、デメリットは以下になります。

マレーシア勤務のメリット

経済成長中の国なので就職先が多い
日系企業のみならず、諸外国の企業のアジア生産拠点として海外企業が進出を続けているので求人が常にあります。

外国生活を満喫出来る
物価が安いので日本では住めないプール付き、ジム付きの住居に住むことが可能です。アジアの中ではインフラ整備が進んでいるので街全体が近代的で整っています。

語学力を高めるチャンス
生活、仕事で英語を使うことが多いので、アジアに住みながら英語を学ぶことが可能です。子供がいる場合、インターナショナルスクールも沢山あるので英語教育を受けさせることが出来ます。

異文化に触れることが出来る
マレーシアは他民族国家の歴史が長いので、民族の共生が上手な国です。日本では経験出来ない異文化体験を経験出来ます。

マレーシア勤務のデメリット

年収が日本で働くよりも下がる
物価が違うので一概に比べることはできません。マレーシアでの給与で日本の生活を行うと生活水準が下がることは間違い有りません。

マレーシアには国民皆保険制度がない
日本では国民全てが何らかの保険に入るので、病気になってもお金の心配せずに病院へ受診できます。マレーシアではこの制度が無いので、自分で民間の保険に入るか雇用企業の掛けている保険に入るしかありません。年金も同じように自分で掛ける必要があります。

マレーシアで独立起業するということ

「雇われて働くのではなく、自分の会社を立ち上げて海外でビジネスチャンスをつかみたい」という方にマレーシアは人気のある国の1つです。なぜなら日本から住んでいないマレーシアで会社を立ち上げる方法があるのです。

自分で100%出資してマレーシア法人を設立。その会社で就労ビザを申請する方法
これには最低50万リンギットの資本金が必要です。就労ビザ申請前に会社を設立し、起こす事業に必要な許認可取得が必要です。事業の内容によっては外国人に解放されていない事業があるので注意して下さい。

ラブアン法人を設立し、就労ビザを申請する方法
マレーシア国外にビジネスを展開する人を対象にしています。最低資本金の制限無し、マレーシア国内に事務所不要など優遇措置が満載です。IT関連、コンサルティング業、海外投資、マーケティングなどの分野で起業したい方にはお勧めの方法です。

Residence Pass(レジデンスパス)を取得する方法
最大で10年間マレーシア滞在可能で転職可能。就労VISA無しで働くことが出来ます。(配偶者や家族含む)これには3年以上のマレーシア滞在歴、現在就労VISAを保有していることなどの条件を満たす必要があります。

Residence Passを取得して起業するのも良いでしょう。

MSCステータス(IT企業の税制優遇制度)を活用して起業する方法
最大で10年間、法人税免税措置が受けることが可能で外国人知的労働者に就労VISAの発給ができます。IT機器の輸入税免除 研究開発助成金
の特典があり、100%外国資本でも問題有りません。

まとめ

マレーシアは日本人にとって住みやすく、働きやすい国であることは間違いありません。就労VISAの取得、起業に関しても外国人がマレーシアでビジネスを起こしやすいよう国策が行われているからです。そのビジネスがマレーシアに何らかの貢献をすることが期待されているのです。「若いうちに海外で働く」、「ビジネスチャンスをつかむため」、「海外でのスタートアップ」にマレーシアという国は魅力溢れる国だと言えます。

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